2009 年 12 月 のアーカイブ

犬や猫のお肌は超デリケート

2009 年 12 月 9 日 水曜日

犬や猫のお肌が人間よりもデリケートであることは結構知られています。

ではどれぐらいデリケートなのでしょうか?

哺乳類の皮膚の構造はすべて同じです。(海洋生物は不明)
ですから汗腺も人間と同じように存在しています。しかし、機能しているかどうかが違います。
そして、犬や猫も人間と同じように皮膚は角質で覆われています。

表皮

角質とは、表皮と呼ばれる皮膚の表面は4層に分類され、外側から と角質層・顆粒層(かりゅうそう)・有棘層(ゆうきょくそう)・基底層(きていそう) と呼ばれています。

一番外側にある角質層となった細胞は死んだ細胞です。人間の体も、犬や猫の体も、死んだ細胞の集団で覆われています。
死んだ細胞の集まりなので、身体を外部の刺激から保護するという重要な働きをしています。

ちなみに皮がめくれたところを触ると痛いですよね。でも皮膚表面を引っかいても痛くありません。このようにして刺激から守ってくれいるのです。

では本題のどれぐらいデリケートなのか?

この角質層の厚みが人間の場合は12?20層もあるのに対して、犬や猫の場合その1/3程度の厚みしかありません。それだけで3倍敏感肌であると言えます。

さらにお肌の肌理(キメ)の細かさが、女性の倍以上細かいため2倍以上乾燥しやすい状態です。

だから人間より約5倍デリケートであるといえます。

人間より約5倍デリケートだから起きるかゆみがあります。
それはまた次回に…

かゆみの原因(その1)

2009 年 12 月 1 日 火曜日

前回は犬や猫の皮膚は弱酸性(pH4.5~5.5)であるというお話をしました。

しかし、皮脂膜(脂質やタンパク質などを多く含む汗と、皮脂腺から出てくる分泌物が混ざり合ったもの)が、外部の色々な刺激を受けることにより、弱酸性からアルカリ性へとかわっていきます。アポクリ
アルカリ性に変わると刺激物となり、かゆみの原因となります。

簡単にいうと人間が2~3日お風呂に入らないと頭がかゆくなったりするのと同じような現象です。

特に、フケや湿疹、炎症が見られないのにかゆがる子っていますよね。皮膚に異常が見られないのにかゆがる場合には、アレルギーではなく、毛穴がアルカリ化してかゆみの原因となっている場合があります。

基本的に犬も猫もかゆがりですよね。犬や猫と仲良くなるときには首筋などをかいてあげたりしませんか?
愛玩犬化、愛玩猫化しているペットたちはお肌の抵抗力も弱っているので、少し放っておくとすぐにかゆがります。まずはアレルギーを心配する前に、正しいシャンプーでしっかりと洗うことが大事です。

では正しいシャンプーとは?
こちらについては後日、詳しくお話をします。

かゆがる原因は他にもあります。

次はかゆがる原因(その2)です。

犬の皮膚は弱酸性

2009 年 12 月 1 日 火曜日

前回、記述したとおり、犬や猫は全身汗をかいています。(体温調整のためではありません)
なぜ、汗をかくのでしょうか?
それは皮膚を守るためとフェロモンなど自己特有のニオイを出すためです。

ここでは皮膚を守ることを説明します。apokuri
毛穴から脂質やタンパク質などを多く含む汗と、皮脂腺から出てくる分泌物が混ざり合って、毛穴や皮膚に皮脂膜を作って細菌の繁殖を防ぎ、異物の侵入を防ぎ、乾燥を防いでくれます。
この皮膚や毛穴を守るものをアシッドマントルといい、正常なとき、弱酸性(pH4.5~pH5.5)になります。この皮脂膜が弱酸性である理由は、
角質層の分解物であるアミノ酸、皮脂中に含まれる遊離脂肪酸、汗の中の乳酸などが酸性である為です。

以上のことから犬の皮膚は弱酸性になります。
また、人間の皮膚、哺乳類の皮膚も同じように正常なときは弱酸性(pH4.5~pH5.5)になります。何よりもこの状態にある時、皮膚はキリリと引き締まり「健康で美しい」状態になります。

ところが紫外線や様々な化粧品(シャンプーなどを含む)、空気に含まれる様々なものにより変質し、その結果、細菌による分解(腐敗)も起こってきて、pHが弱酸性から中性、アルカリ性へと変化してしまいます。

弱酸性⇒アルカリ性に変わると何が起きるのでしょうか?

それは次の機会に。

【補足】
pH(ペーハー)とはこちら
pH7.0=中性 pH7.0<アルカリ性 pH7.0>酸性